音が聞こえなくなった公生はがむしゃらに鍵盤を叩くがテンポはさらに乱れ演奏は聞くにたえないものになってしまった。かをりと共に演奏したコンクールのことを思いだし自分には弾けるはずだと力を込めるが演奏はさらに乱れ、ついに公生の心が折れ集中力を欠いた演奏になってしまった。そして演奏をやめた公生にかをりの姿が浮かぶ。かをりのことを想い弾き続けることで公生の演奏は新しい一面を見せ、会場を魅了する。演奏が終わると観客は混乱し呆然とするのだった。